情報工学と機械工学をそれぞれ融合した次世代の先進機械システムを設計・構築できる技術者を育成します。将来は、機械工学の知識が求められる自動車、重工業、鉄鋼、家電、半導体、光学機器、エネルギー、環境などの分野や情報工学の知識が求められる情報インフラ、生産情報システム、デジタル・エンジニアリングなどの分野で、機械と情報を融合した次世代の知的システムの研究・開発を担う技術者として、活躍の場が開かれています。
キーワード
計算力学、CAE、マイクロ・ナノ加工、加工計測、CAD/CAM、生産システム、精密工学、MEMS、産業ロボティクス、組込みソフトウェア、機械電子制御、機械情報、3Dデザイン、組込みシステム
養成する技術者像
情報と機械を融合した先進的な機器を開発し情報と社会をつなぐことのできる技術者
新しい機械システムをデザインするとき、実験ではコストがかかりすぎたり、内部の様子を観察することが難しかったり、そもそも実験することさえ難しい場合があります。そんなとき、コンピュータの中で、物理法則に従いつつも、現象をデジタル化して再現するシミュレーションは、比較的コストが安く、現象の内部を自由に観察でき、実験の難しさを補うことができます。我々の研究室では、髪の毛の断面ほどのマイクロマシンや小さな虫の飛行から、宇宙ステーションのような超大規模構造まで、いろいろな機械システムのシミュレーションに取り組んでいます。これらは、サイズが小さすぎたり、大きすぎたりすることに加え、物体の変形、流れ、電磁気や熱などが互いに強く影響しあう連成現象が起きているので、実験することがとても難しいです。このように機械システムが進化すればするほど、コンピュータシミュレーションは、そのデザインツールとして、ますます役立つと考えられます