ロボティクスの基礎から応用まで総合的に学び、それぞれをICT基盤技術と統合・包括する能力を養い、生活の質、労務代替を担うサービス・ソーシャルロボット、フィールドロボットの分野でロボティクス技術を活用できる人材を育成します。将来は、幅広い産業分野、社会システム全般における高性能なロボティクスシステムの研究・開発を行える人材として活躍が期待されます。
キーワード
知的ロボティクス、計測・制御、画像処理、知的情報処理、ロボット運動学、ダイナミクス、ICT
養成する技術者像
高度なロボティクスの応用技術とICT基盤技術を統合・包括できる技術者
私たちの研究室では、知的モビリティの開発を目標にしています。今、私たちが住む社会では、自動車などにより、遠くへ速く、安全で快適に移動できるようになりました。しかし、交通事故は、いまだゼロにはなっていません。そこで、私たちの研究室では、まずは、車載カメラやレーザレーダで自車周辺や運転手を認識して、運転手の視線を観測し、歩行者や道路標識の検出などを自動で行う情報処理システムを開発しました。現在は、運転手が見落としていそうな歩行者や道路標識をシステムが自動で判断し、運転手へと危険を示すことで、より一層安全に運転できるよう支援する、知的な自動車の実現に取り組んでいます。さらに、事故が発生しそうな状況に出会うと、「いつ、どこで、どの様な危険が発生した」と自動で収集・分析し、安全運転に役立つ貴重な情報として、例えば「この道路は小学生の飛び出しが多いので徐行運転を心掛けて!」などを他の自動車に広く提供するシステムの開発を進めています。